学習支援

農業に関する理科なお話 第6回~この時期、梨美味しいよね~

皆さんこんにちはKrei-Agriの設楽です。今回は、果実について触れていきたいと思います。今回も山形県の現役中学校教諭なおやちぇんちぇと共同で記事作成をすることになりました。興味のある方は見ていってください。もし間違い等がございましたら、コメント等でお知らせください。

・果実ってそもそもなにもの?

私達は普段、植物がつける果実(フルーツ)を食べています。例えば、さくらんぼやりんご、ぶどうにみかん等様々な種類や形のものがあります。珍しいものだと、フルーツの王様ドリアンやフルーツの女王マンゴスチンなどなんでこうなったみたいなフルーツもあります。

植物は人間に食べてもらいたくて果実をつけているのでしょうか。果実は、被子植物のめしべの基部にある胚珠をつつむ子房が成長したものになります。めしべの柱頭に花粉がつく受粉が起こると、胚珠は種子に、子房は果実へと成長していきます。植物が子孫を残すための大切な種子が入っているものが果実です。つまり、種子をあちこちにばらまくための手段でしかないのです。果実は甘かったり、酸っぱかったり、中には苦かったりしますよね。これは、その他の動物に食べてもらうためなのです。だから、視覚的に見つけてもらいやすくするために果実って明るい色をしていることが多いです。植物は自分で動くことができないので、他の力を借りて生息域を拡大しなくてはなりません。まぁ自分で動いたら、気持ち悪いですけどねw。そこで、動物に種子いりの果実をあえて食べさせるのです。食べた動物はあちこちを動き回り、たくさんのフンをします。そのフンの中に消化されずに種子が残っているのです。このように、動物は花弁の時と同様に、植物のおいしい罠に知らず知らずのうちにかかっているのです。
「被子植物」とは、胚珠(種子)が子房(果肉)で覆われている植物のこと。簡単に言うと、おいしい果物をつけることができるような植物のことをいいます。
「裸子植物」とは、胚珠(種子)が子房(果肉)に覆われていない植物のこと。私の嫌いな銀杏をつけるイチョウがその例です。

・種子のばらまき方

果実を使って、動物に運んでもらう「動物散布」以外にもたくさんの方法があります。風に運んでもらう「風散布」や水に運んでもらう「水散布」、重力の力を借りる「重力散布」などです。例外として、自力で運ぶ方法として、「自動散布」もあります。具体例は、表にのせておきます。被子植物と裸子植物とともに植物の種類によって、散布方法は様々です。裸子植物のマツは主に風散布によって種子をばらまきますが、多くの鳥にマツの種子が好まれているため動物散布によってもばらまくことが可能です。このように、植物によって種子のばらまき方は全く異なります。やっぱり植物の世界は奥深いですね。
表. 種子のばらまき方

ばらまき方法 具体例
動物散布 ぶどう(被食) オオバコ(付着)
風散布 カエデ ケヤキ
水散布 ココナツ(水流) リンドウ(水滴)
重力散布 どんぐり クヌギ
自動散布 スミレ カタバミ

・野菜、果物論争

皆さん、野菜、果物論争をご存知ですか。イチゴやスイカは、野菜なのか、果物なのかという熾烈な戦いです。野菜、果実は、明確には定義はないそうです。ですが、農林水産省によると、生産・流通分野における野菜とは、「田畑で栽培され、副食物であること。加工を前提としないもの。草本性であること」だそうです。この定義によると、イチゴ・メロン・すいか等は「野菜」ということになります。しかし、どうしても一般的には果物として扱われるため、農林水産省では「果実的野菜」と呼ぶのだそうです。生産や流通ルート上はあくまで野菜扱いです。

・なおやちぇんちぇいのコラム

最近、「第三理科室」というYouTubeチャンネルを始めました。理科の実験動画をアップしているのですが、改めて理科の実験って楽しいなと改めて実感します。反応が激しいものはもちろんですが、小さな変化にも感動したり、喜びを感じたりできるような感覚も大事だと思っています。だから、地味な動画でも挙げていこうと思っています(笑)。
また、先生が笑顔で楽しそうに実験をするからこそ生徒もその楽しさに気が付くのかなとも考えています。まずは、理科が好きで楽しいと思ってほしいというのが私の気持ちです。どんどん理科にのめり込むきっかけを作れるような人になりたいなと思ったなおやちぇんちぇでした。理科って楽しい!

・まとめ

・種子のばらまき方は、様々ある
・いちご、すいか、メロンは、果実的野菜
・YouTubeチャンネル始めました